2025年5月16日
円安追い風、11億円超黒字 輸送機器用伸びる 小倉クラッチ・上毛新聞(2025/5/15)より
自動車部品製造の小倉クラッチ(桐生市相生町、小倉康宏社長)が14日発表した2025年3月期連結決算は、売上高が前期比1・0%増の439億700万円、純損益11億6200万円の黒字(前期は5億9800万円の赤字)だった。
輸送機器用は為替の円安基調を追い風に、前期の業績を上回った。一般産業用は主要のモーターや昇降、運搬関連などで売り上げは減少したものの、利益を確保した。昨年7月に吸収合併した完全子会社から受け入れた純資産の額と、小倉クラッチが保有する子会社株式の帳簿価額との差額による特別利益も増益要因になった。1株当たりの期末配当は前期と同じ50円。
26年3月期の業績予想は売上高400億円、純損益は3億5千万円の赤字を見込む。トランプ米政権の関税政策による需要の低下や円高相場を想定した。