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2025年12月19日
《2025重大ニュース(5)》群銀、第四北越FG統合合意 地銀4位規模 市場好感・上毛新聞(2025/12/18)より
群馬銀行(前橋市元総社町、深井彰彦頭取)と、新潟県地盤の第四北越銀行を傘下に持つ第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟市、殖栗道郎社長)が4月24日、都内で会見を開き、2027年4月をめどに経営統合することで基本合意したと発表した。
対等合併を掲げ、持ち株会社の傘下に群馬銀と第四北越銀を置く。実現すれば、グループ全体の規模や財務状況を示す両社の連結総資産は計21兆5340億円(25年3月末時点)で、地方銀行業界4位の規模となる。
群馬銀と第四北越銀は21年から連携協定を結び、ノウハウの共有や共同店舗の開業などを通じ関係性を深めてきた。5年間で見込んだ収益効果を3年間で達成し、想像以上にシナジー(相乗効果)を発揮した。行員同士の雰囲気も良く、相互の信頼性の高さも統合への決め手になったという。
人口減少による地域経済の縮小を背景に、地銀再編の動きが全国的に見られる。群馬、新潟の両県も人口減少は喫緊の課題だが、深井頭取は今回の統合により「互いの強みを持ち寄ってシナジーを最大限に発揮し、企業価値の最大化を図ることで地域経済に還元する」と展望。攻めの姿勢で地銀トップクラスの新金融グループを目指す。
営業エリアは重ならず、群馬銀は東京圏や海外市場に貸し出しの営業能力がある。第四北越FGは非金利収益を生むコンサルティングのノウハウを持つ。補完性が高い上に顧客基盤は拡大。新商品やサービス開発で新事業の可能性も広がり、収益力が高まると見通す。
統合方針の発表後、両社の業績は好調に推移する。群馬銀の25年9月中間連結決算は純利益が前年同期比21・5%増の278億円で、中間期として2期連続で過去最高益を更新。第四北越FGも25年9月中間連結決算は純利益が前年同期比55・6%増の228億円で中間期としては4期連続で最高益となった。
群馬銀によると、両社の時価総額は年初の7088億円から1兆円超に上昇。深井頭取は「(経営統合による)高い収益性を見通し、市場から高く評価されている」と自信を持つ。最終契約は26年3月。経営統合に向け、両社の協議は大詰めを迎えている。
