情報産業人材の育成に力を入れる専門学校の中央情報大学校（高崎市、中島慎太郎学校長）は16日、自治体向けに情報技術（ＩＴ）を提供するジーシーシー（前橋市、町田敦社長）と情報通信技術（ＩＣＴ）分野における職業教育に関する教育連携を結んだ。授業を休まずインターンシップ（就業体験）を経験できる同校の「デュアルテクニカルセンター（ＤＴＣ）」を活用し、学生は４月から同社のシステム開発に携わりながら実践力を高める。

同校は昨年３月、隣接する建物内にＤＴＣを新設。学生が授業の空き時間や放課後にインターンシップに取り組める環境を整えた。

今回の連携で、主に高度ＩＣＴデザイン学科（４年制）の高度開発・プログラム専攻の学生が、同社のシステムを導入する利用者からの問い合わせを集約して回答を提供する「問い合わせ管理ツール」の開発に携わる。インターンは有償で、社員と連携しながら柔軟な発想で取り組む。認定基準を満たした学生にＤＴＣが認定証を発行する。

中島学校長は同校で開いた締結式で「学生が責任を持って仕事に携わり、達成感や成功事例をつくることができる環境を提供いただいた。学校一丸となって成果を積み上げたい」と述べた。町田社長は「若い皆さんの力を貸していただき、どんどん質問してほしい」とエールを送った。　ＤＴＣを活用した連携は、システム開発会社の日本ルクソールシステム（東京都）に続き２社目。今後もさまざまな企業と連携し、学生の経験の場を増やす。