富岡市に子会社の主要工場を置くＩＨＩ（東京都江東区、井手博社長）は９日、２０２４年３月期の連結業績予想を上方修正し、売上高に当たる売上収益を１兆３千億円から１兆３３００億円に引き上げた。国内の火力発電プラントのメンテナンス工事の増収を見込んだ。

同時に発表した２０２３年４～12月期連結決算（国際会計基準）は、売上収益が前年同期比８・４％減の８６６６億６３００万円、純損益が１０９５億９９００万円の赤字（前年同期は２７０億４３００万円の黒字）だった。

民間向け航空エンジンの本体やスペアパーツの販売が堅調に推移。一方で、出荷済みエンジンの追加検査プログラムによる補償費や追加整備費などが売り上げや利益に影響した。営業損益は１０３７億８７００万円の赤字（同６４９億３７００万円の黒字）だった。