群馬銀行（前橋市元総社町、深井彰彦頭取）は18日、正行員約２９００人の賃金平均３・５％のベースアップ（ベア）を７月に実施すると発表した。６月に予定する人事制度の全面改定と合わせ計６・２％の引き上げになる。来年４月に入行する大卒の初任給は月額３万円引き上げ25万円とする。実質賃金の向上や、優秀な人材の確保を目指す。

ベアは２０２３年の消費者物価指数の上昇幅３・２％を基準とし、これを上回るように行う。ベアは２年連続。人事制度の改定で職責を重視する「ジョブ型」を導入し、若年層を中心に処遇を改善する。

入行５年目までの若年層はベアと合わせ、平均14％程度の賃上げになる。昇給年次の前倒しで最大30％超となる行員もいる。４月に入行する大卒の基本給も７月に、月額22万円から25万円となる。パートなど臨時従業員の時給は50～１００円程度引き上げる。

同行人事担当者は「世間の賃上げの流れに遅れることなく、一層の人的資本の強化に取り組みたい」としている。