(株)クスリのマルエ

2024年1月5日

前橋中心市街地・プラザ元気21 フレッセイ28日閉店 マルエドラッグ進出計画 ▪上毛新聞(2024年1月5日)より

前橋市中心市街地にある前橋プラザ元気21(同市本町)で、核テナントとして営業するスーパーのフレッセイが28日に閉店し、後継としてマルエドラッグが進出を計画していることが4日、関係者への取材で分かった。市とクスリのマルエ(同市樋越町、江黒太郎社長)は今月中旬にも賃貸借契約を結び、内装工事を進めて5月ごろの開業を目指す。市街地周辺の“買い物弱者”への影響を抑えるため、同社は調剤薬局や日用品販売以外に生鮮食品や弁当、総菜などの品ぞろえを充実させる考えだ。

閉店するのはフレッセイ前橋プラザ店。店舗やバックヤードのある地下1階は約2340平方メートル、地下2階は駐車場で約2270平方メートル。4日、ホームページ(HP)や店頭の掲示で閉店の周知を始めた。

同店は、前橋プラザ元気21の開館直後の2008年3月から営業。大型店の少ない市街地に立地するスーパーとして同館利用者や近隣住民に重宝され、周辺の飲食店も飲料や食材の仕入れ・補充などに使ってきた。しかし売り上げは苦戦し、さらにコロナ禍で利用が激減し、撤退を余儀なくされた。

フレッセイ(同市力丸町、早川仁社長)は「市街地は当社創業の地であり、活性化に寄与したい一念だったので閉店は苦渋の決断だった」としている。

関係者によると、閉店の意向は昨夏に市へ伝えられた。これを受け、市は他のスーパー各社に出店を打診したが、郊外型店舗と異なり、ファミリー層の利用やまとめ買い需要が見込みにくいなどとして断念。一方で、一部店舗で食品などの扱いを増やしているマルエが要請に応じて出店の意向を固めた。

マルエは新店舗で、野菜や精肉、米、卵といった生鮮食品、総菜、弁当、冷凍食品などの品ぞろえを充実。調剤薬局としての機能を備え、化粧品や日用品も多く取りそろえる見通し。同社は「出店予定地は近隣の買い物を支える地域インフラの側面もある。市内に本社を置く企業として市街地活性化に貢献したい」と説明する。

市にぎわい商業課は、後継テナントとは出店に向けて最終調整を進めている段階だとした上で、「近隣住民をはじめ、元気21の利用者らの生活や利便性を損なうことがないよう、関係先と連携していきたい」としている。

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