2024年5月15日
ベイシアで認知症サポーター養成講座 新入社員が受講 ▪上毛新聞(2024/05/15)より
多様な顧客らへの理解を深めようと、スーパー大手のベイシア(前橋市亀里町、相木孝仁社長)は14日、本社で認知症サポーター養成講座を初めて開いた。群馬医療福祉大リハビリテーション学部の山口智晴教授(43)を招き、本年度入社した社員136人が認知症について学んだ。
山口教授は認知症の定義、患者や家族が抱えている悩みなどを紹介した。認知症、軽度認知障害者数の将来推計を示し、今後認知機能が低下した顧客と接することが増えると説明。認知症患者がスーパーなどで取りやすい行動を挙げた。
受講者は認知症患者が地域の一員として安心して買い物するために、小売業従業員ができることを考えた。
前橋モール店の椙山ひろみさん(23)は「レジで小銭が出せず困っているお客さまに対応したことがある。店員の声がけ次第で焦らずに買い物できると分かった」と話した。山口教授は「大手スーパーが新人教育に(養成講座を)取り入れることは、認知症患者の共生に向けて大きなインパクトがあると思っている」と述べた。