2024年6月7日
金次郎から経営ヒント 吾妻しんきん会で子孫の中桐さん講演 東吾妻 ▪上毛新聞(2024/06/07)より
北群馬信用金庫(渋川市、入沢達也理事長)の顧客でつくる吾妻しんきん会(池原純会長)の講演会が、東吾妻町中央公民館で開かれた。江戸時代の農村復興に尽力した二宮金次郎の7代目子孫に当たる中桐万里子さん(49)=京都市、写真=が、金次郎の生き方から学ぶ企業経営のヒントを語った。
金次郎は自然災害で被災した600以上の村を再建したと伝わる。中桐さんは、金次郎が農村再建を成し遂げられたのは「よそ者」の立場で関わったからだと述べ、「生かし方次第で『宝』となるのに、地元の人が見えなくなっていた地域の可能性を発見できた」と指摘した。
まきを背負いながら本を読む姿の像が各地に建てられ、勤勉の象徴として知られるが、中桐さんは「像で一番大事なのは足」と説明。どんなときも諦めず、1歩でも足を前に出すことを忘れないことが金次郎からのメッセージだとした。