利根郡信用金庫（沼田市東原新町、坂井隆理事長）が27日発表した２０２４年３月期決算は、純損益が５億６４００万円の赤字（前期は１億２１００万円の黒字）で、３期ぶりの赤字となった。貸出債権の償却や貸倒引当金の積み増しにより不良債権処理費用が大幅に増加した。
本業のもうけを示すコア業務純益は前期比71・３％増の８億８２００万円だった。預け金利息・有価証券利息配当金などの増加、経費の減少が要因。預金残高は１・４％減の１８７２億８５００万円、貸出金残高は実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）の返済が影響し３・４％減の８９９億８３００万円だった。
自己資本比率は０・61ポイント低下の８・93％、不良債権比率は０・85ポイント改善し６・80％だった。