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2024年6月21日
《パリへダッシュ 県勢に聞く》苦しみつかんだチャンス いつも通りで金狙う フェンシング男子フルーレ団体 永野雄大 ▪上毛新聞(2024/6/21)より
―東京五輪に続いて男子フルーレ団体のリザーブに選ばれた。受け止めとパリに懸ける思いを。
東京五輪が終わってから(代表)メンバー落ちを経験した時期もあり、4人目の位置(リザーブ)を取るのにすごく苦しい思いをした。何とかしてつかみ取ったチャンス。自分のベストを尽くし、チームの金メダル獲得につなげたい。
―3位決定戦に出場した東京五輪と同様に、勝負どころでの出場が予想される。
(自分が)出るのは上位に進んだ時だと思う。テンションの高い動きが求められるので、しっかりとした準備が必要。ただ、実際に試合に出ないとどの程度動けるか分からない部分もある。試合の中で自分の動きを冷静に、客観的に判断できれば、自分のペースに持ち込めるはず。
―3年前と比べて自分が成長したと感じる部分は。
当時は海外選手の動きや剣のスピードが速くて驚き、どういう勝負に持ち込めば勝てるか分かっていなかった。今は自分のフェンシングが少しは通用するようになり、ワールドカップ(W杯)でも結果を残せるようになった。これまでにつかんだ海外勢との戦い方を本番でも出せれば、うまくいくと思う。
―これまでどんな練習に取り組んできたのか。
自分は剣の駆け引きが得意で、そこで点数を取る。海外選手も技術は高いが、同じことをした上で勝ちたい。強い相手が仕掛けてきたり、よけたりする場面をイメージしながら練習を続けてきた。
リーチの長い相手でも、懐に潜り込めれば優位に立てる。接近戦に持ち込むため、足運びのリズムやタイミング、スピードに変化をつけるトレーニングもしてきた。
―男子フルーレ団体は昨年の世界選手権で初優勝した。どんなチームか。
自分は当時のメンバーではないが、外から俯瞰(ふかん)して見るとバランスが良く、互いの失敗を補える。どの国を見てもこれほどまとまっているチームはない。そこは日本が世界と戦える部分だと思う。
―2012年ロンドン五輪で、太田雄貴さんらが男子フルーレ団体で銀メダルを取った。パリは金メダルが期待されている。
他国も金を取りにくるし、どこも弱くはない。力を入れ過ぎず、いつも通りやった方がいい。でも、日本がW杯の上位常連になっている今以上のチャンスはない。金を狙うならパリだと思う。
―パリ五輪は観客を入れて開催される。
楽しみだけど、僕はがちがちに緊張するタイプ。どうすれば緊張しないか聞きたいくらい(笑)。会場の雰囲気にのみ込まれないように注意したい。試合に出たら、チームに良い流れを持ってこられるよう頑張ります。
ながの・ゆうだい 1998年10月生まれ。茨城県出身。帝京高(東京)―中大卒。東京五輪男子フルーレ代表。2019、21年の全日本選手権個人戦で優勝。父は1992年バルセロナ五輪代表の義秀さん
「パリへダッシュ」のより詳しい記事は、上毛新聞ニュースサイト「#gunma」=QRコード=でご覧になれます。