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群馬日産グループ(群馬日産、日産プリンス群馬、GNロジパートナーズ、日産部品群馬、GNホールディングス)

勤務地
中毛
北毛
東毛
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業種
自動車関連
自動車販売

2024年9月18日

廃プラから燃料 イチゴ栽培に活用 GNHDとカネコ種苗▪上毛新聞(2024/09/18)より

群馬日産自動車を傘下に置くGNホールディングス(HD)が立ち上げた農業法人「mino―lio(ミノリオ)」(高崎市中尾町、天野洋一社長)とカネコ種苗(前橋市古市町、金子昌彦社長)は17日、廃プラスチックをリサイクルして灯油に近い物質(灯油質)を取り出し、イチゴ栽培向け燃料として活用を始めると発表した。今月中に実証実験に着手し、今秋から本格導入する。
ミノリオが高崎市中尾町で運営する「ぐるりいちご農園」で使用する。同農園ではエンジンオイルの交換で排出される廃油を加工して作った再生重油を暖房用の燃料として使うなど、循環型農業を実践している。
今回の取り組みでは、廃プラスチックを熱分解、蒸留する技術を持つ六洋電気(福島市)が精製した灯油質を、石油製品販売などを手がける赤尾商事(高崎市上佐野町、赤尾佳子社長)が同農園まで運搬。光合成促進装置や、土の加温のための燃料にする。カネコ種苗が全体を監修した。
同農園では昨季、イチゴ約6トンを収穫し、計約3600リットルの灯油を使った。今回は全量を灯油質で補う計画で4千リットルを仕入れる。ペットボトルキャップなど廃プラスチック約5トンを必要とする。灯油質自体の価格は灯油よりも安価という。
同HDの渡辺将マーケティング戦略部長は「県全体で排出ゼロを目指している廃プラが資源として有効活用できるという認識を広めたい」と語る。カネコ種苗の西沢光義システム開発部課長は「分別を通じて皆が日本の農業に貢献できる仕組みをつくりたい。ゆくゆくは県内で灯油質などを精製できるようになれば」と述べた。