2024年11月27日
伊香保・草津と八王子結ぶ 来月から直通の新路線 群馬バスと西東京バス・上毛新聞(2024/11/27)より
群馬バス(高崎市緑町、羽鳥喜代志社長)は12月1日、西東京バス(東京都八王子市、浜田丈夫社長)との共同運行で、県内温泉地と東京・八王子を結ぶ新路線「八王子~渋川・伊香保・草津温泉線(ゆめぐり八王子号)」を始める。人気の高い温泉地を足がかりに事業拡大を見据え、都内近郊からの誘客につなげる。
新路線は1日2便、各1往復運行する。群馬バス便は40席、西東京バス便は42席。運賃は中学生以上の片道で、京王八王子駅とJR八王子駅から渋川駅まで2700円、伊香保温泉まで3千円、草津温泉バスターミナルまで4千円。小学生以下は半額とする。事前決済すると中学生以上は150~200円割り引く。
群馬バスは都内からの集客拡大に向け、2018年に八王子市内に東京営業所を開設した。京王グループの西東京バスは、同市内や多摩西部を中心にバス事業を展開する。今回はJRの東京、新宿各駅などから草津温泉(草津町)に向かう高速バスを手がけるジェイアールバス関東(東京都江東区、小塙隆一社長)が八王子エリアでの需要を見込み、両社に協力を求めた。
群馬バスはジェイアールバス関東との間で、戦略的な提携関係で互いの事業拡大を目指すアライアンス契約を結んでおり、同社の車両を使って運行業務に当たる。西東京バスは自社バスを活用するといい、営業部乗合担当の泊依里課長補佐は「都心部に出ることなく八王子や西多摩エリアから温泉地まで乗り換えがなく行けるので利便性が高い」と期待する。
群馬バスは10月から、JR高崎駅と伊香保温泉を結ぶ直通バスの運行も始めており、八王子方面からの高速バスと合わせ、観光客の利便性を高めたい考え。羽鳥社長は「安全で質の高いサービスを自信を持って提供している。本県経済の活性化につなげるためにも運行の認知度を高め、集客に努めたい」と話した。
毎年12月に発表され、観光業界専門紙を発行する旅行新聞新社主催の「プロが選ぶ優良観光バス30選」で、群馬バスは昨年まで11年連続11回選ばれている。