2025年2月4日
金融犯罪摘発へ連携 県警と群銀が協定結ぶ・上毛新聞(2025/2/4)より

特殊詐欺などの金融犯罪の摘発につなげようと、県警と群馬銀行は3日、「金融犯罪対策に係る連携協定」を結んだ。高額取引や複数回にわたり連続で出入金のある口座情報を共有し、投資に勧誘したり、恋愛感情につけ込んだりして金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」などの犯罪の未然防止、犯人の摘発に向けて力を合わせる。
締結式が同日、県警本部で開かれ、群馬銀行の後藤明弘専務と、県警の田村正男刑事部長、西山徹生活安全部長が協定書に署名した。西山生活安全部長は、これまでの同行職員の店頭での声かけが被害を防いできたことに感謝し、「長期間、くり返し振り込むことで被害が高額になる。詐欺の可能性が高い取引の情報提供で被害拡大を阻止する」と意義を強調した。
田村刑事部長は、インターネットバンキングを通じた非対面での取引を求める特殊詐欺の手口が多いと説明。「迅速な情報共有が犯人の検挙につながる」と期待を寄せた。後藤専務は「全力で協力し、お客さまの大切な財産を守っていく」とした。