高崎信用金庫（高崎市飯塚町、片山政明理事長）は６日、同所の同信金本店で「脱炭素経営セミナー」を開いた。取引先企業の経営者ら56人が脱炭素化に向けた取り組みについて学んだ。
講演は３部構成。１部は信金中央金庫（東京都）サステナビリティ推進部調査役の根本達也さん（太田高出身）が「中小企業におけるゼロから始める脱炭素経営」と題して講演した。
根本さんは、カーボンニュートラル（温室効果ガス排出量実質ゼロ）に向け、サプライチェーン（供給網）全体の取り組みが求められ、脱炭素経営が競争力確保に欠かせないと指摘。全社的な意識統一、現状把握、目標・計画策定、対応策の実行の流れを伝え、「事業継続に向け、脱炭素につながる経営を通して企業の成長にもつなげてほしい」と呼びかけた。
２部ではリコージャパン（東京都）ＧＸ事業部関東営業部シニアアドバイザーの森真人さんが、自社の脱炭素化の取り組みや二酸化炭素（ＣO2）排出量の可視化サービスなどを解説した。３部は高崎信用金庫の支援内容が紹介された。
同信金は２０２３年に制定した「たかしん脱炭素化宣言」を受け、セミナーを開催した。