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2025年3月4日

人材確保へ企業工夫 早期の就業体験、オンライン併用 就職活動が本格化・上毛新聞(2025/3/4)より

2026年春卒業予定の大学生らを対象とした会社説明会が今月に入り解禁され、本県でも就職活動が本格化した。人手不足から多くの業界で学生側に有利な「売り手市場」が続く中、企業側はインターンシップ(就業体験)やオンラインと面談を併用した採用活動を通じて、優秀な人材の確保に力を入れる。双方の理解を深める取り組みで、ミスマッチ防止につなげようとする企業もあった。

3日、合同企業説明会「ぐんま就活ジャンプス2026 ぐんま就活フェア」(上毛新聞社主催)が高崎市のGメッセ群馬で開かれた。昨年並みの126社が出展。就活生約200人に対し、採用担当者が事業内容や福利厚生などを丁寧に説明した。
同説明会の事務局によると、今年は就業体験など実質的な選考の早期化が進み「早く就職を決めたい学生と、じっくり選びたい学生の二極化が進んでいる」とする。採用アウトソーシング事業を手がける企業の関係者は「大学1、2年時から説明会に参加する学生も増えている」と話す。
都内の大学に通う磯崎優以人(ゆいと)さん(21)は「金融業の説明を聞いて面白いと思った。ライフワークバランスの話もあって働きやすそうだ」と好感触の様子。中央情報経理専門学校の原希颯( ののか )さん(19)は「長く働きたいので、自分に合った雰囲気の会社に行きたい」と期待を込めた。
就業体験や会社・工場見学を実施する企業は年々増えている。IHIエアロスペース(富岡市)の人事担当者は「前年度の10倍以上は来ている」と効果を実感する。ベイシア(前橋市)は体験できる業務を増やしたり、体験期間を複数設けたりして充実を図る。対面とオンラインを併用して面接し、遠方の学生が受けやすい環境を提供する。
ミスマッチ防止のため、学生との相互理解を重視する動きもある。眼鏡チェーン「JINS」を展開するジンズ(同市)は、1次選考後に人事担当者らと面談する機会を設ける予定だ。双方向のコミュニケーションを促して学生に企業理解を深めてもらうことで、離職せずに継続して働いてくれる人材の確保につなげる。
群馬銀行(同市)は①資産運用や資産承継②システム開発やデジタル化の推進③リスク管理や資金調達といった市場取引―の3コースを設けた。採用担当者は「より早く本人が望む分野を目指せる。優秀な人材の確保に努めたい」と意義を強調する。選考活動は6月1日に解禁となる。