関東精機㈱

勤務地
中毛
業種
機械・金属
電気・電子・半導体
精密機器

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2025年3月7日

《SDGsカンパニー(63)》加工精度高めエコに 関東精機(前橋市大渡町)・上毛新聞(2025/3/6)より

関東精機(前橋市大渡町)は工作機械や半導体製造装置の加工精度を高めるために使う油や水を冷却する「自動温度調整機」の製造を手がける。地球温暖化の具体的な対策として、冷媒ガスに環境負荷が少ないノンフロンを採用した省エネルギーの調整機を開発。持続可能なものづくりの現場を支える。
ブランド名は「オイルマチック」。創業当時、自動車部品を製造していた同社が工作機械の加工精度に発熱や気温による熱変位が影響を与えることに注目し、1965年に開発した。コンプレッサーで熱を運ぶ冷媒ガスを圧縮し、気化させるなど循環しながら温度を調整する。原理は冷蔵庫やエアコンとほぼ同じだ。
工作機械と合わせて使用し、国内メーカーほとんどと取引がある。発注元の要望に合わせて約1万スペックに対応できるのが強みだ。近年売り上げを伸ばす半導体製造装置用はシリコンウエハーを極限まで薄く磨く工程の水温調整で使用され、大手メーカーと相手先ブランドによる生産(OEM)契約を結ぶ。
オイルマチックは改良を続け、高精度の加工と環境配慮を両立する。近年環境規制が厳しくなる中、地球温暖化係数(GWP)の低い冷媒の製品開発を10年近く続けてきた。
4月に全用途に対応した製品が出そろう「Green(グリーン)R」シリーズは、ノンフロン冷媒を採用した。従来の冷媒に比べて冷却する力は弱まるが、より効率良く熱交換できる仕組みを開発。消費電力も2~3割ほど抑制できるという。
魵沢剛史社長(50)は「環境規制に対応しないとビジネスができない時代になった。環境とパフォーマンスを両立できるよう展開を図りたい」と話した。

【企業データ】1961年創業。資本金9350万円。従業員202人。世界各国の製造現場で使用され、9カ国にメンテナンスを請け負う代理店を持つ。

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