しののめ信用金庫（富岡市富岡）は10日、優れた改修や長期間にわたって適切な維持保全を行った建築物に贈られる「ＢＥＬＣＡ（ベルカ）賞」（ロングライフビル推進協会主催）のベストリフォーム部門に、同信金の前橋営業部ビル（前橋市千代田町）が選ばれたと発表した。
同ビルは旧前橋信用金庫本店として１９６４年に建設された。前橋地区の中核店舗だったが、耐震面の問題や設備の老朽化が顕著になったことから改修工事を実施。コワーキングスペースや住民がさまざまな活動に利用できるホールを設置することで、地域のコミュニティー創出につながる建物に生まれ変わった。
同協会は「地域の中の（人と人をつなぐ）中継拠点として居心地の良い場を創出し、セキュリティー上の制約がある中で、地域に開かれた金融機関の営業窓口の新たなあり方を提示している」と高く評価した。
同信金は「ビルがこれからも前橋の地域に根ざし、人々の交流や文化を創出する場としていきたい」としている。