群馬銀行（前橋市元総社町）は10日、既存店舗の敷地内で建て替えていた伊勢崎市境の境支店を開業した。同行初の「ＺＥＢ」（ゼブ＝ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング）認証を取得し、省エネと創エネを実現。内外装に地元に点在する赤れんがを活用し、地域の伝統も取り入れたデザインとした。
式典で同行の深井彰彦頭取や同市の臂泰雄市長ら関係者がテープカットし、開業を祝った。新店舗は旧店舗とほぼ同じ規模で、鉄骨２階建て延べ床面積約９００平方メートル。防音仕様で秘匿性を高めたブースなど、コンサルティング機能を充実させた。
深井頭取は「歴史のある支店を、既存店舗を営業しながらお客さまになじみのある場所で更新できた。環境対応は非常に重要であり、今後も今回得た知見を他の施設に生かしていきたい」と述べた。
１９５３（昭和28）年建設の旧店舗は築72年で既存店舗として最も古く、老朽化が進んでいた。９月をめどに旧店舗の解体と駐車場整備工事を完了させる。