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ファームドゥホールディングス(株)

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2025年3月17日

ファームドゥグループ 「完熟堆肥と竹」肥料に 放置竹林の活用目指す・上毛新聞(2025/3/15)より

 

農産物直売所や太陽光発電事業のファームドゥグループ(前橋市問屋町)は、有機物が十分に発酵、分解した「完熟堆肥」と竹の粉末を混ぜた独自の肥料の開発に乗り出す。自社農場での栽培に使って効果を検証し、商品化を目指す。原料の竹は手入れされていない「放置竹林」から仕入れることで、地域課題の解決にもつなげたい考えだ。

開発する肥料は、家畜のふんを発酵し土壌への散布後も緩やかに分解が続く完熟堆肥に、竹を細かく粉砕した粉末を3~7%の割合で加える。いずれも環境負荷が少なく、土壌改善効果が期待できるという。夏の高温被害に強くなり、十分な収穫量を確保できる利点もある。
完熟堆肥は肥料製造販売の松村園芸(同市柏倉町)に発酵乾燥機を導入して委託生産する。豚や鶏、牛の堆肥を独自の配合比率で混ぜ合わせて、赤外線で温めて乳酸菌やイースト菌などの栄養成分の発酵を促す。1時間で2千リットル生産でき、脱臭効果もある。畜産農家にとって負担となっているふん尿処理の省力化につながるほか、周辺への悪臭被害を減らせるという。
竹の粉末は土中のバクテリアを増やして堆肥の分解を促し、農作物が栄養を吸収しやすくする。同グループ企業のファームクラブが運営する中里農場(高崎市中里町)近くで調達した竹を挿入。粉状に砕く専用機械を導入して、1日200リットル製造できる。今後、竹の調達は手入れが行き届いていない地域の放置竹林に照準を当てる。行政との情報交換や伐採で協力を得られる担い手の確保を模索し、地域資源の有効活用を検討する。
今回、80トンの肥料を製造する。同農場で5月にかけて作付けするトマトやピーマン、キャベツなどの畑2ヘクタールに散布。収穫量や品質への影響を調べる。農作物の品質向上や収穫量の増加に効果が見込める商品として開発し、農家への販売を目指す。
岩井雅之代表(70)は、近年の酷暑や豪雨などの異常気象で収穫量が大きく左右され、コメや野菜の価格高騰が起きていると指摘。「食料の安定供給と農家の収入アップに貢献する事業にしたい」と話した。

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