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2025年4月2日
藤田エンジニアリング 群工を完全子会社化 後継者不在、地元M&A・上毛新聞(2025/4/1)より
総合設備工事業の藤田エンジニアリング(高崎市飯塚町、藤田実社長)は31日、建築や外壁工事を手がける群工(同所、沢木大介社長)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。北関東で施工実績のある同社を傘下に置くことで、主力の建設事業の拡大を図る。地元企業による買収・合併(M&A)で、後継者不足の解消にもつなげたい考え。
同社は1991年4月設立。2024年3月期の売上高は約12億円。本県を中心に栃木、埼玉両県でも事業を展開し、安定した経営を続けてきた。しかし、後継者が不在だったため、24年11月に県内金融機関の仲介でM&Aを提案した。
藤田社長は、群工が本県の主要ゼネコンと取引があることに加え、建物の屋根、外装建材工事を請け負う設計事務所へのパイプの太さなども買収を決め手に挙げ、「(藤田エンジニアリングの)営業力や信用力があればさらに成長するし、付加価値をもたらしてくれる」と述べた。中小企業のM&Aを巡っては悪質な仲介業者などが存在する中で、「地域の信頼できる企業に経営を任せることが一番良いのではないか」との見解も示した。
沢木社長は「後継者問題も解消され、事業の継続や従業員の雇用も守られて安心した。今後はグループ会社として相乗効果を発揮していきたい」と展望した。