2025年4月14日
ウエルシアとツルハ、経営統合2年前倒し ドラッグストア大手、12月に・上毛新聞(2025/4/12)より

イオン子会社でドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスと同業2位のツルハホールディングスは11日、12月に経営統合すると発表した。当初は2027年末を目指していたが、計画を2年前倒しする。統合により売上高が2兆円規模となり、店舗数が5千を超える国内最大のドラッグストアチェーンが誕生する。
2社は商品の仕入れや開発で協力し、決済やポイントシステムでも提携。イオンの調達網や拠点を生かし、アジアを中心に海外への出店も加速させる方針だ。それぞれの店舗名は維持する。
ツルハの鶴羽順社長は東京都内で開いた記者会見で、ドラッグストア業界は店舗数の増加で飽和状態になっていると指摘。その上で「地域的な補完関係もあり、シナジー(相乗効果)が出やすい」と説明した。将来的には売上高を3兆円に伸ばす計画も示した。
ウエルシアの桐沢英明社長は「イオンの食品事業という強みも融合させて、競争力のある店舗をつくる」と意気込んだ。イオンの吉田昭夫社長も同席し「(統合は)スケールメリットを発揮しやすい」と話した。
本県では、ウエルシア傘下でドラッグストア「マルエドラッグ」を展開するクスリのマルエ(前橋市樋越町、鈴木暁子社長)が専門調剤店3店を含め、計56店舗を展開する。
ウエルシアは上場を廃止し、ツルハの完全子会社となる。イオンがツルハ株を50・9%保有して、連結子会社にする。