群馬銀行（前橋市元総社町、深井彰彦頭取）と同行グループの群銀カード（同、渡辺紀幸社長）は14日までに、従業員が多い企業や公的機関向けに提供するクレジットカード「コーポレートカード」を、千代田町に発行したと発表した。自治体への発行は初めて。同町は１日から運用を始めている。
同カードは事務効率化やデジタル化の推進に向け、同社が昨年から本格的に導入を進めていて、県内を中心に約30社が採用する。
１社・団体に対し、部署や項目ごとの名義で多数発行できる。経費や旅費の立て替え払いの解消に加え、精算事務の削減、利用データの管理による業務の効率化や省力化、現金の不正利用防止などを通じ、ガバナンスの強化につなげる。
同町は全12部署、小中学校や認定こども園といった町内８カ所の施設で計20枚を導入。現金の紛失防止や、部署ごとに発生する経費などの事務作業の合理化を目指す。町税務会計課の担当者は「キャッシュレス化を進め、効率的な業務を進めたい」と期待する。
同社の担当者は「煩雑な業務を効率化し、今後はシステムに結び付けた省力化につなげ、お客さまの利便性向上や地域社会の発展に貢献したい」と話す。