2025年4月25日
高崎白衣大観音 修復に関心持って ハンドクリーム売り上げ活用 井ノ上・(2025/4/25)

高崎市のシンボル「高崎白衣大観音」の修復に関心を持ってもらおうと、建立した実業家の井上保三郎をルーツに持つ井ノ上(同市八島町、井上幸己社長)は、「カンノンラボ ハンドクリーム ジヒノミテ」の販売を始めた。売り上げの一部を白衣観音の修復のため寄付する。
白衣観音は1936年に建てられ、慈眼院が管理する。これまで2回改修されているが、建立100年を見据える中で修繕が必要な時期に差しかかっているという。同社内に、修復の進行管理を担当するチーム「観音ラボ」を立ち上げ、研究を重ねている。
ただ、改修には多額の資金が必要となる。同社の担当者は「観音様を残したいという市民の声が上がらない限り、修復は難しい。少しでも多くの市民に知ってもらいたい」とハンドクリーム販売の意図を強調。井上社長は「これをきっかけに、(修復に向けた)運動が広がるとうれしい」と期待する。
ハンドクリームは日東電化工業(同市飯塚町)が製造を手がけた。「東国花の寺百ケ寺」の一つである慈眼院のサクラにちなみ、サクラをほうふつとさせる優しい香り。感触はみずみずしく、肌なじみが良い。ハンドクリームは慈眼院で祈禱(きとう)され、お守り入りのおみくじが付く。
価格は40グラム1500円。井ノ上のホームページ=QRコード=にある専用フォームから購入できるほか、慈眼院や市内の協力店舗でも販売している。問い合わせは同社(☎027・322・1143)へ。