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2025年5月9日

《県内企業採用アンケート(中)》就業体験を予定77.2% 囲い込み、さらに早期化 タイパ重視の学生対策も・上毛新聞(2025/5/1)より

 

上毛新聞が行った2026年春の新卒採用計画アンケート(127社)で、来春卒業する学生向けのインターンシップ(就業体験)を「行う予定」とした本県関連企業の割合は、前年調査比0・3ポイント上昇の77・2%を占めた。企業の人手不足や人材定着が課題となる中、インターンシップに力を入れ、採用活動を早期化する動きが強まっている。

インターンシップを「行う予定」としたのは98社。「早期選考での囲い込みが目的」(卸・小売り)、「仕事内容を知った上で応募して頂きたいから」(製造・食品)などと早期化への対応やミスマッチ防止に取り組む回答があった。一方、「行う予定はない」は16社(12・6%)。「採用担当者の業務負担と効果が見合わないため」(卸・小売り)、「採用実績との親和性が低いため」(金融)といった声があった。
インターンシップを経験した学生の応募があったと答えた企業は93社(73・2%)。このうち、実際に採用したことがあるのは83社(89・2%)だった。
エントリーシートの性別表記について、「項目はない」が最も多い66社(52・0%)に上った。「ジェンダー配慮のため」(製造・食品)「昨今の流れを踏まえ削除」(卸・小売り)などの回答があった。次いで多かったのが「項目はあるが任意」37社(29・1%)。「男女別」は24社(18・9%)だった。性別の記載を求める理由では「男女別で採用数をある程度決めているため」(金融)、「男女別の更衣室を使ってもらうため」(製造・食品)といった声が上がった。
面接で重視することを聞く設問では「礼儀正しいこと。真面目で誠実であること。コミュニケーション能力があること」(サービス)、「人柄」(農業)、「弊社への志望度」(建設)など社会性や積極性を重んじる考えが目立った。
近年の売り手市場では、短時間で効率的に結果(内定)を得ようとする「タイパ(タイムパフォーマンス)」を意識した就職活動に特化する学生も多い。こうした背景を踏まえた対策を講じているとした企業は63社(49・6%)で、講じていない企業と拮抗(きっこう)した。
対策として「会社説明会の所要時間を3時間から1時間半に短縮」(製造・食品)、「オンライン上でエントリーシートの作成・提出、面接日程の予約ができるようにし、学生が企業担当者とメールでやりとりする手間を短縮した」(情報通信)などがあり、各企業の工夫がうかがえた。