RP東プラ㈱

2025年5月14日

RP東プラ 邑楽に第2工場 ペットシート製造を集約・上毛新聞(2025/5/14)より

プラスチック加工メーカーのRP東プラ(大阪府吹田市、南目益男社長)は、邑楽町赤堀の関東群馬工場内に第2工場を新設し6月から本格稼働する。埼玉県熊谷市のさいたま工場から生産設備を移し、食品容器の素材に使われるペットシート製造を集約する。地中熱などの自然エネルギーを活用した空調設備を新たに取り入れ、脱炭素にも貢献する。
新設する第2工場は延べ床面積約4400平方メートルで、投資額は約20億円に上る。さいたま工場は3月末に閉鎖し、仮設倉庫があったスペースに生産設備を移設した。関東群馬工場に拠点を集約し、生産や物流の効率を高める。同社によると、同工場でのペットシートの生産能力は年間2万トンと国内最大規模になるという。従業員25人が新たに加わり、計120人が勤務する。
第2工場は深さ100メートルから地中熱と地下水熱をくみ上げ、熱源とする「高効率空調設備」を導入する。空気を熱交換する一般的なエアコンに比べ、二酸化炭素(CO2)排出量と電気代をそれぞれ半分以下に抑えることができるという。従業員が作業する場所ごとに仕切りを設けて冷房効率を高め、快適な労働環境をつくる。
同社は県内に関東群馬工場のほか、太田市内に開発部門の関東事業所と、透明プラスチックの飲料容器などを生産する太田工場がある。