碓氷川南側エリアの活性化に向けて開発する「碓氷川右岸拠点商業地」（安中市安中）について、市は16日、商業地を運営する優先交渉権者がスーパーのフレッセイ（前橋市）に決まったと発表した。２０２９年度の西毛広域幹線道路（西毛広幹道）の開通を見据え、同社と市、市土地開発公社の３者で事業計画など開発に向けた具体的な協議を進める。同社が同市に出店するのは初めてという。
開発エリアは、西毛広幹道（整備中）と都市計画道路中宿水口線の交差する予定地で、道路部分などを除く約８ヘクタール。今月中に３者で覚書を締結し、市土地開発公社が用地取得や造成を行った後、同社に売却する。
公募型プロポーザル方式で出店事業者を募集して決めた。同社が提案した全体計画によると、他事業者と連携して西毛広幹道の西側にスーパーマーケットやホームセンター、生活雑貨店、家電量販店、ドラッグストアなど、東側に土地分譲で一戸建ての住宅地や賃貸住宅、介護施設などを整備する予定。
市は近くのＪＲ信越線安中―磯部駅間への新駅設置をＪＲ東日本高崎支社に要望している。岩井均市長は16日の記者会見で「市内で最も発展可能性の高い幹線道路と鉄道が交差する場所に商業施設を整備してまちづくりの核とし、周辺の利便性や魅力の向上とともに新たなにぎわいエリアの創出を目指したい」と説明した。