「高崎市児童相談所（児相）」の10月１日の開所に合わせ、同市と県警は１日、児童虐待対応の連携強化に関する協定を締結した。それぞれが持つ情報を共有し、児童虐待事案の迅速な対応につなげる。
協定書には、児童虐待の早期発見と被害拡大防止を目的に、相互の情報の提供と共有、事前照会などが盛り込まれた。今後、合同訓練なども実施する。
同市問屋町の児相で締結式が行われ、市福祉部児童相談所の中山直美担当部長と県警の浦野弘則生活安全部長が協定書を交わした。
浦野生活安全部長は、児童虐待事案は、事態が急展開して重大な事案に発展する恐れがあるとし、「認知した段階から危険性や切迫性の判断が求められる。行政機関同士が緊密に連携し、必要な情報を確実に共有し、迅速に対応することが重要」と述べた。中山担当部長は「『高崎の子は高崎で守る』という強い決意のもと開所する。警察との連携、協力は必要不可欠。これまで以上に迅速かつ的確な対応につなげ、高崎の子どもを守っていける体制を築きたい」とした。