2025年9月5日
顧客の声分析し成長戦略を発表 高崎・アサヒ商会で大学生2人・上毛新聞(2025/9/5)

起業や経営に興味がある若者が短期滞在しながら、県内中小企業の課題解決や事業成長に向けた提案をする県の事業「ぐんまネクストジェネレーター」トライアル型プログラムの最終発表会が4日、大学生2人を受け入れた高崎市問屋町のアサヒ商会で開かれた。
同社には東京大2年の大塚奏さん(19)=大分市出身=と立教大2年の山口極光さん(19)=神奈川県出身=が2週間滞在した。2人は同社が運営する文具専門店「ハイノート」で顧客の声を聞いて行動や感情を調査、分析し、魅力の再発見を目指した。この日は家具販売店との協業で文具への関心を高める戦略を同社の関係者らに発表した。
大塚さんは「新事業を立案する良い経験になり、企画を実行していく社員の皆さんはすごいと思った」、山口さんは「一人一人の意見を大切にしたマーケティングの難しさを感じた」と振り返った。同社の広瀬一成社長(48)は「文具の客層を広げるきっかけになり得る提案で刺激になった」と話した。
本年度は他に2組の大学生が県内企業2社の成長戦略などを立案、発表する。企業と若者をマッチングする同事業への参加は随時募集している。問い合わせは同事業事務局(☎027・254・9810)へ。