富士スバル(株)

勤務地
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業種
自動車関連

2025年10月3日

アロハシャツ夏の制服に 富士スバル桐生・上毛新聞(2025/9/27)より

地域の伝統産業を生かした新たなオフィスカジュアルを取り入れようと、富士スバル桐生店(桐生市広沢町)は、地元のブランド「KIRYU ALOHA」(同市本町)、県立女子大文学部美学美術史学科の学生と共同でアロハシャツを制作した。8月末から同店舗従業員が夏季の制服として着用しており、爽やかな装いで来店客をもてなしている。

自動車販売の富士スバル(前橋市本町)は、県内20の各店舗で地域性を出そうと、企業や地元の大学と連携したイベント、事業に取り組んでいる。桐生市では、絹織物の魅力を発信しようと着物からアロハシャツを制作する「KIRYU ALOHA」に協力を依頼、同市の夏の暑さや昨年度からオフィスカジュアル制度を導入したこともあり、夏季の制服となるアロハシャツ制作を決めた。
デザインは全4種。同社の川上理香代表が学生からデザイン案を募集し、2度の審査を経て決定した。同社が縦長の反物様のデザイン案から、シャツの形に合うよう柄を落とし込んで仕立てた。仕事着としての着心地を考慮し、生地はポリエステルを用いている。
採用されたのは4年の永井琴菜さん、橋詰ほのさん、下道芽吹さん、3年の須永萌瑞さんのデザイン。市の花であるサルビアや店舗周辺の地図、渡良瀬川などを取り入れて地域性を出しつつ、七宝文様やかすみ文様など縁起の良い柄を使い、企業や地域の発展の意味も込めた。来店客からは「どのスタッフを見ても楽しい」「それぞれ柄が違うのにまとまりがある」と好評だという。
桐生独自のアロハシャツを発信しようと、同市で活動する「学生×桐生つながるプロジェクト」の学生に取材を依頼。同市の公式ホームページや交流サイト(SNS)を通じて、情報発信してもらう。
企画を進めた富士スバルサステナビリティ推進室の長島政人室長は、同店を起点とし、市内の企業や自治体に「桐生アロハ」を新たな文化として広めたい考えだといい、「沖縄のかりゆしウェアのように街全体で着る文化が広まり、桐生の魅力を発信する一助となれたらうれしい」とした。