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2025年10月3日

理系や専門職強化 県内企業で内定式 新たな人材戦略、担い手激励(/10/3)より

2026年春に入社する大学生らの採用内定が1日、解禁された。本県の主要企業が各地で内定式を開き、経営トップが未来を担う学生たちに熱いエールを送った。理系、専門職種の採用を強化するなど、各企業の新たな人材戦略も見えてきた。

群馬銀行(前橋市)は本店隣の研修所で内定式を開いた。出席したのは同行94人、ぐんぎんリース2人、ぐんぎんシステムサービス6人の計102人。同行では専門人材の採用を本格的に始めており、深井彰彦頭取は「地域社会に貢献する姿勢を持ち、主体的に自分のキャリアを意識して成長してほしい」と呼びかけた。立教大4年の茂原優里香さん(高崎市出身)は「高校まで過ごした地域の経済に貢献したい」と晴れやかに語った。
東和銀行(前橋市)が本店で開いた式には、大学生ら内定者75人が出席した。北爪功副頭取は同行のパーパス(存在意義)を紹介し「地域のお客さまに寄り添うのが先輩から受け継いできた東和銀行らしさ。地域やお客さまとの信頼関係が何より大切」と訴えた。
自動車部品製造のミツバ(桐生市)は市内の本社で式を開き、昨年より10人多い40人が臨んだ。内定者からの紹介制度などで理系採用が増えたとし、引き続き採用人数の積み増しを目指す。飯尾泰貴執行役員人事部部長は「残り半年の学生生活を精いっぱい楽しむのと同時に、世の中の動向や業界を勉強し、自分自身が何をすべきか考えてほしい」とエールを送った。
県内に拠点を置く太陽誘電(東京都)の式には、大学生や大学院生の33人が出席。営業職希望の東京外語大4年の長井大さん(高崎市出身)は、地元から世界に技術を届ける仕事に魅力を感じたと志望動機を語り、「世界を股にかけて活躍したい」と意気込んだ。式後は交流会も行われた。
ベイシアが前橋市の本社で開いた内定式には、44人が出席した。相木孝仁社長は「日本一『ありがとう』と言われるスーパーを一緒につくっていこう」と強調。答辞を述べた白鴎大4年の坂西秀太さん(同市出身)は、1人暮らしの祖母にとってベイシアが生活の基盤だったと振り返り「社会的使命、役割の重要性を強く実感している」と入社への思いを語った。
就職情報会社「マイナビ」(東京都)の調査によると、6月時点での学生の内々定保有社数の平均は1・73社(前年比0・55ポイント減)と大幅に減少。「就職活動を終了した」と回答した学生は72・9%(同3・2ポイント減)で前年とあまり変わらないことから、1社から内々定を得た段階で活動を終了する人が増えている可能性があるという。
(まとめ 中村穂高)