㈱ベイシア

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量販店

2025年10月10日

廃食用油を回収 ベイシアがリサイクル事業 あすから前橋市内7店舗・上毛新聞(2025/10/9)より

スーパー大手のベイシア(前橋市亀里町、相木孝仁社長)は8日、油脂収集運搬やリサイクルなどを手がける吉川油脂(栃木県)、アスファルトプラント製造の田中鉄工(佐賀県)と共同で、家庭で出た廃食用油の回収・リサイクル事業を始めると発表した。10日から前橋市内のベイシア7店舗で廃食用油を回収する。道路舗装で用いるアスファルト合材を製造する際の燃料に加え、航空燃料の原料としての活用を視野に入れる。
全国油脂事業協同組合連合会(東京都)の調査によると、全国で年間約10万トンの家庭系廃食用油が発生。ほとんどが可燃ごみとして廃棄されているという。廃食用油は、バイオ燃料やインク溶剤、せっけんの原料などに活用できるため、リサイクルにより脱炭素化、循環型社会の実現に向けてベイシアが共同で同事業に取り組む。
ベイシアの7店舗で家庭から出る廃食用油を回収し、吉川油脂が精製。田中鉄工が将来、前橋市内に開設する工場で、アスファルト合材の製造過程で使う重油に代わる燃料として使用する。石油元売り最大手のENEOS(エネオス)の航空燃料の製造工場(和歌山県)で、原料としての使用も計画する。
ベイシアは今後、回収店舗を拡大する予定で「市内で回収した廃食用油を市内や周辺の道路、歩道に還元することで、地産地消のエネルギーとして脱炭素、循環型社会の構築を目指す」としている。