2025年10月31日
東和銀、基幹システム刷新 29年稼働予定 顧客の利便性向上・上毛新聞(2025/10/31)より
銀行業務全般に関わる基幹システムの更新を検討していた東和銀行(前橋市本町、江原洋頭取)は30日、SBIホールディングス(東京都港区)の子会社が提供する「次世代バンキングシステム」を採用すると発表した。デジタルサービスの充実など顧客の利便性向上につながるほか、業務効率化のメリットも大きいと判断した。2029年の稼働を予定する。
新システムは入出金や決済といった業務の中核となる「勘定系システム」、取引データを分析し経営に生かす「情報系システム」、インターネットバンキングなどを含む業務全般にまたがる。
導入によって窓口で伝票や印鑑を使わずに取引できるサービスが充実する。アプリやインターネットバンキング機能も強化する。業務のデジタル化で少人数での店舗運営ができるようになるほか、従来より短期間、低コストで新サービスの開発が可能になるという。
次世代バンキングシステムの採用は全国で5行目。現システムを提供している富士通が開発事業から撤退することを受け、提供元を検討していた。東和銀行は「本システムを導入することでお客さまの利便性向上や業務改革を加速させ、パーパス(存在意義)の実現を図る」としている。東和銀行は2020年にSBIグループとの戦略的業務提携の強化を発表。地元企業支援の共同ファンドを立ち上げるなど協力関係にある。
