2026年5月15日
東和銀新頭取に北爪氏 江原氏は相談役会長に・上毛新聞(2026/5/13)より
東和銀行(前橋市本町)は12日、北爪功副頭取(61)を頭取に昇格させる役員人事を発表した。江原洋頭取(70)は相談役会長に就任する。代表権は北爪氏と、専務に就任する岡部晋常務(63)が持つ。6月25日に予定する株主総会後の取締役会で正式決定する。(関連記事 7面)
本店で12日に開いた記者会見で、北爪氏は「入行してから40年間で培った全てを懸けて業務に当たっていく。地域の皆さんに良い商品やサービスを提供できるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。
北爪氏は伊勢崎市出身で、伊勢崎東高(現伊勢崎高)―東京経済大卒。1987年に入行し、伊勢崎営業本部長兼伊勢崎支店長やリレーションシップバンキング推進部長などを歴任。専務を経て2025年に副頭取に就任し、江原氏を支えてきた。
江原氏は高崎市出身で、高崎高―小樽商科大卒。1980年に入行し、川越支店長や高崎営業本部長兼高崎支店長を歴任。常務や専務を経て2019年に副頭取、20年に頭取に就任した。同行生え抜きの頭取の誕生は48年ぶりだった。
地域の中小規模事業者への貸出金を増やすなどし、利益剰余金を積み上げた。24年には、財務基盤強化のため09年に注入を受けた公的資金350億円のうち、未済だった150億円を返済した。
その後はパーパス(存在意義)や32年度を最終年度とする長期ビジョンを策定するなど、企業理念体系の整理やビジネスモデルの強化に取り組んできた。
SBIホールディングス(HD、東京都港区)と地元企業を支援する共同ファンドの設立や資本提携なども打ち出した。銀行業務全般に関わる基幹システムを巡ってもSBIHDの子会社が提供する「次世代バンキングシステム」を採用し、29年の稼働を予定する。
江原氏は会見で、26年3月期に同行が保有する有価証券のうち、金利の上昇で含み損が発生している低利回りの債券を売却し一括処理したことを振り返り、「収益力が大幅に改善する体制を整えられた」と指摘。その上で、「持続的な成長を見据えた場合、次世代にバトンタッチした方が良いと考えた」と頭取交代の経緯を説明した。北爪氏に対し、「現場の声に耳を傾けながら組織をまとめ、成長を加速できる人材だ」と期待を寄せた。
(高木大喜)
