不法侵入などに素早く対応するため、県警とＡＬＳＯＫ群馬（前橋市）は27日、県警本部で画像提供についての合意書を交わした。県警が昨年４月に導入した「１１０番映像通報システム」で、同社から異常を認知した施設の監視カメラ画像などを受け取り、初動捜査に役立てる。
同社が契約している施設、商店から不法侵入や強盗の通報を受けた際、現場と犯人の様子を画像で県警に提供する。合意書に基づき、一般の通報者に対して行っている使い方や著作権についての県警側の説明を省き、スムーズな情報共有につなげる。
合意書に署名した同社の浦友治社長は「地域の安全向上に貢献したい」と述べ、県警の大野孝行地域部長は「今年は、１１０番の受理件数が最多だった昨年を上回るペースで増えている。犯罪の早期摘発に向け、積極的にシステムを使いたい」と感謝した。