株式会社サンワ

2024年1月18日

LPガスで脱炭素推進 サンワ ▪上毛新聞(2024年1月18日)より

LPガス販売などを手がけるサンワ(前橋市元総社町、遠藤宗司社長)は、LPガスの原料採取から最終利用までの過程で発生する温室効果ガスを相殺し、実質ゼロにする「カーボンニュートラルLPガス」の普及に向けた事業を進めている。2年前、創業100年に当たる2046年にカーボンニュートラルを目指す「サンワGXビジョン2046」を掲げた。

取り組みの一環として、大和ハウス工業(大阪市北区)、大和リビング(東京都新宿区)と共に、賃貸住宅「エコンフォート前橋駒形」(2棟16戸、前橋市駒形町)で、エネルギーの効率的な利用を目指した実証実験を初めて手がける。サンワによると、カーボンニュートラルLPガスを使用することで、「数値の予測上、ニュートラルを超えて『ネットカーボンマイナス』を実現できる」という。

特徴の一つは、雨天時でも約10日間の停電に対応可能な「全天候型3電池連携システム」。太陽光発電システムと家庭用燃料電池「エネファーム」、家庭用リチウムイオン蓄電池を、大和ハウス工業が開発した切換盤で連携させることで、停電時の電力と給湯が確保できる仕組み。全戸に同システムを搭載し、サンワと大和リビングが、日常生活で使うエネルギーや設備の稼働率、余剰電力量のデータを分析する。

12日に現地で開かれた完成披露会で、遠藤社長は「今回の実証実験はカーボンニュートラル社会でLPガス事業の価値を問うチャレンジ」と強調した。各戸が独立した発電設備を持つため停電時にも強く、「環境面と防災面を担う再エネとLPガスの新しい役割を地域に示していきたい」と期待を込めた。 賃貸住宅は複数部屋の契約が進んでいて、今月下旬から入居が始まるという。

【企業メモ】1946年、沼田市で創業。資本金3千万円。売上高163億円(2023年6月期)。同年「SDGs宣言」を表明した。

 

 

 

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