2024年4月16日

 「米沢亭」旬を子会社化 多角化で相乗効果狙う TAGHD、ホンダ車販売加え飲食強化 ▪上毛新聞(2024/04/16)より

自動車販売店のホンダカーズ群馬などを傘下に持つTAGホールディングス(HD、前橋市問屋町、都丸雄太社長)は、高崎市や渋川市などで焼き肉チェーン「米沢亭」を展開する旬(高崎市大八木町、江原政国前社長)を完全子会社化した。同HDは主力事業のホンダ車販売など自動車関連業に加え、飲食事業を強化。顧客にメリットのあるクーポン発行などサービスを充実させ、自社に関わる顧客を増やし、業績拡大を目指す。 旬は1998年創業。高品質の黒毛和牛を提供する米沢亭は同町に本店を構え、県内に計4店舗展開している。年間の客数は延べ約1万人、売上高は約5億円。経営状態は良好だったが、原材料費や光熱費、人件費が高騰する中で江原前社長(71)の高齢が重なり、旬から同HDに事業承継を念頭にした株式譲渡の申し出があったという。
同HDは旬が構築した仕入れルートや、地域で長年愛されてきた実績などを評価し、1月16日付で全株式を取得した。子会社化後も屋号は変えず、江原前社長に顧問として店舗運営に携わってもらう。同HD傘下には県内6店舗と長野県で2店舗を展開するパスタチェーン「洋麺亭」がある。米沢亭と食材を分配しフードロス削減も進める。
同HDはホンダカーズ群馬などホンダ車の正規販売代理店3社を有し、その県内販売シェアは過半数を占める。自動車ガラス修理や自動車解体、レンタカー事業を行う子会社をそれぞれ傘下に置くなど自動車ビジネスを中心に展開する。
一方、「洋麺亭」や高崎市で高級食パンを販売する「都丸」などの飲食業を拡大した他、保険代理店やフィットネスジムなどの他業種にも参入している。クーポン発行などでサービスを充実させ、自社自動車ユーザーの定着につなげている。
同HD全体の年間売上高は約250億円、総従業員は約600人に上る。今後は自動車販売シェア拡大などの主軸の強化と、他業種参入などの多角化による成長戦略を掲げ、売上高約600億円、総従業員千人を目指す。高柳渉取締役は「多角化によりユーザーへのサービス提供を拡充し、変革を迎える自動車販売業で生き残っていきたい」と語る。