2024年7月10日
CO2認証の登録報告 サンワが県庁表敬訪問 ▪上毛新聞( 2024/07/10)より
エネルギー事業などを展開するサンワ(前橋市元総社町、遠藤宗司社長)は9日、県庁を表敬訪問し、同社など3者が協力して行う「利根沼田地区森林プロジェクト」が、二酸化炭素(CO2)の排出削減量や吸収量を国が認証する「J―クレジット制度」への登録承認を受けたことを、前川尚子環境森林部長らに報告した。
同プロジェクトは同社と利根沼田森林組合(川場村)、県森林組合連合会(同市)で実施する。同組合が沼田市、みなかみ町、川場村の森林約820ヘクタールで実施する業務や保全活動を、同社が資金提供などで支援。同社はCO2吸収量をクレジットに変換し、LPガスに付与して事業者向けに販売する。ガスを使用する事業者はCO2の実質的な排出削減に活用できる。プロジェクトの認証期間は16年で、年間CO2吸収量は1500トン。
森林由来のJ―クレジットとしては県内3例目。前川部長は「環境と経済の好循環を促進すると期待している」とあいさつ。遠藤社長は「化石燃料を供給する側として、引き続き、地域、地球に貢献したい」と話した。