2024年9月7日
IHIエアロに感謝状 探査機月面着陸でJAXA ▪上毛新聞(2024/09/07)より
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型探査機「SLIM(スリム)」が日本で初めて1月に月面のピンポイント着陸に成功したことを受け、JAXAの関係者が6日、貢献したIHIエアロスペース(富岡市藤木、並木文春社長)を訪れ、感謝状を贈呈した。
同社が製造した小型エンジン「22N スラスター」12基がスリムに搭載。メインエンジンを囲むように四方に3基ずつ設置され、向きが異なる各エンジンの噴射で速度や機体の姿勢を制御し、着陸場所に向けた軌道に乗せる役割を担った。
小型エンジンの開発をメインで担当した高崎高出身で宇宙開発利用技術部の高橋将大課長代理(34)は「高いレベルの制御が求められた中で成功し誇らしく思う。今後の宇宙開発や惑星探査に使用されるよう努めていきたい」と話した。
JAXA宇宙科学研究所(相模原市)スリムプロジェクトの坂井真一郎プロジェクトマネージャ(51)は「『22N スラスター』の検証や試験によって実際に緻密な動きができたことで、目標地点に着陸できた」と感謝した。