伊香保温泉のホテル天坊（渋川市伊香保町伊香保）は、館内に近代文学を代表する作家たちの作品を中心に集めた「伊香保文学館―近代文学の歴史―」を開館した。旅先の非日常感とともに文学の魅力に触れてもらう空間を提供する。
天坊の伊東実監査役（75）が収集した明治、大正、昭和に生きた文豪の初版本や署名本など約１０００点を並べた。島崎藤村「破戒」や谷崎潤一郎「刺青」、太宰治「晩年」などを展示。萩原朔太郎の署名本をはじめ本県に関連したものや、作家らの直筆はがきも紹介する。
村山弘晃営業本部長（50）は「普段見られない貴重な資料ばかり。日本の近代文学の歴史に思いをはせてほしい」と話している。
午前８時～午後９時。入館料は５００円で、宿泊客は無料。問い合わせは天坊（☎０２７９・７２・３８８０）へ。