2025年2月18日
ヤマダHD社長に上野氏 ヤマダデンキ社長は佐野氏▪上毛新聞(2025/2/18)より

家電量販店最大手のヤマダホールディングス(HD、高崎市栄町)は17日、創業者で会長兼社長CEO(最高経営責任者)の山田昇氏(82)が会長CEOとなり、副社長執行役員の上野善紀氏(53)が社長兼COO(最高執行責任者)に就く人事を発表した。HD社長の交代は4年ぶり。上野氏は兼任していた家電販売子会社、ヤマダデンキの社長を退任し、後任には同社副社長執行役員の佐野財丈(たかひろ)氏(54)が昇格する。
いずれも同日開かれたHDの取締役会で決議した。6月27日の株主総会を経て正式決定する。
上野氏は2012年にヤマダ電機(当時)が子会社化したベスト電器出身。14年4月にヤマダ電機に入り、営業戦略本部長などを経て22年4月にヤマダデンキ社長、24年6月にHD副社長執行役員に就いた。家電に精通し、ヤマダデンキの店舗開発にも長く携わってきた上野氏の社長起用によって経営強化を進め、中長期的な企業価値の向上を目指す。
佐野氏は04年9月にヤマダ電機に入社。ヤマダデンキ執行役員商品本部長兼海外支援部長などを経て24年6月から現職。
ヤマダHDの24年3月期の売上高は1兆5920億円。昨年11月発表の中期経営計画(25年4月~30年3月)で家電、住宅、金融、環境といったグループの各事業を一体化した「くらしまるごと」戦略を推進し、30年3月期に売上高2兆2千億円とする目標を掲げた。この一環として家電や家具などがそろう大型店「ライフセレクト」の出店数を24年3月期の32店舗から30年3月期に80店舗に増やす目標も掲げている。