2025年4月8日
IHIエアロ 「きぼう」が航空宇宙技術遺産に 「ロケット」に次ぎ2回目・上毛新聞(2025/4/8)より
宇宙機器製造のIHIエアロスペース(富岡市藤木、並木文春社長)は7日、開発に携わった国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が航空宇宙技術遺産(日本航空宇宙学会主催)に認定されたと発表した。同社は昨年、前身の富士精密工業が手がけた日本初の超小型ロケット「ペンシルロケット」でも認定を受けており、今回で2回目。
きぼうは日本が初めて開発した有人の長期滞在に対応した大型宇宙システムで、日本独自の技術を活用した船外実験プラットフォームやロボットアームなどを整備。船内保管室や船外パレットによる補給能力、独自の衛星間通信による通信設備などISSでもユニークな機能を有している。
同社は、きぼうの船外実験プラットフォームや船外パレット、船内実験室の熱制御系・実験支援系を開発した。
同遺産は、日本の航空宇宙技術の発展に寄与する画期的な技術を顕彰する制度。開発を主導した宇宙航空研究開発機構(JAXA)を含む協力企業など計11社に認定証が授与された。