2025年8月29日
県警講師から防犯学ぶ ALSOK群馬が研修会・上毛新聞(2025/8/23)より

警備業のALSOK群馬は22日、前橋市大渡町の同社で、県警から講師を招いた研修会を開いた。役員や営業社員ら約60人が犯罪の発生傾向や特徴を学び、地域の安全安心を支える業務の一助とした。
県警犯罪抑止対策室の成瀬喬室長が講師を務めた。県内の刑法犯認知件数は昨年まで3年続けて増加し、窃盗が押し上げ要因の一つだと説明した。空き家が狙われる窃盗被害が高止まりの状態だとして「(所有者は)小まめに見回りをして、屋内には貴重品を置かないでほしい」と助言。自身も気を付け、顧客にも注意を呼びかけるよう促した。
近年は特殊詐欺のうち、警察官を名乗り、金銭をだまし取る詐欺の被害が目立つことも紹介した。
研修会は社員や家族の被害防止や、顧客を含む地域社会の安全につなげる目的で企画した。浦友治社長は「危機感を共有できた。私たちの役割の大きさを再認識した」と話した。